EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

商社
Shosha

戦略的トランザクションから変革へ
商社ビジネスのダイナミズムを体感

商社セクター リーダー パートナー坂田 好正

あらゆる産業領域をカバーし、無限大の広がりをもってビジネスの地平を切り開いていく総合商社。世界に類例のない日本独自の巨大組織をパートナーとして、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)のコンサルタントはどんな支援ビジネスを展開しているのでしょう。他ファームに先駆けて「トランザクション&コンサルティング」の一体化を果たした組織体制に、商社セクターチームの成長要因を知る鍵があります。チーム拡張路線を率いる坂田リーダーに聞きました。

コーポレート部門を起点に「総合商社」の深部へとアプローチ

総合商社という日本独特の複合的な事業体に対して、どのようなアプローチでビジネスを展開しているのですか。

日本の総合商社はまさに世界にも類を見ない、極めて多岐にわたる事業を内包する複雑で重層的な組織です。エネルギー資源の発掘から衣食住に関わるビジネスに至るまで、ありとあらゆる領域を守備範囲に収めてバリューチェーンを生み出しながら、日本の産業界に君臨しています。それだけに、その懐にどう入り込んでいくか、一見して雲をつかむかのような印象を受けるかもしれません。ですが、総合商社の基本的な成り立ちとビジネスを理解すれば、われわれコンサルタントの動き方もおのずから見えてくるのです。

一般的に総合商社は、資源やさまざまな開発に関わる輸出入を通じて発展してきた経緯がありますが、資源価格によるボラティリティ、少子高齢化などによって日本社会のあり方が変容するとともに、非資源系のビジネスを拡大する傾向が強まりました。同時に、かつての中心だったトレーディング事業も二国間貿易から三国間取引を経て事業投資が台頭します。これも単に配当で利益を得るビジネスから、持分比率を高めて事業経営に参画するモデルへと変遷してきました。

そうした中で多方面にわたって際限なく事業が立ち上がり、各部門の配下にも無数の子会社や関連会社がひしめく複合体へと発展を遂げてきたわけです。この組織をほころびなく統制し、領域ごとにグループやカンパニー制を敷くなど長大化する営業部門を有機的に機能させるため、経営企画、事業投資、リスク管理、人事・総務、経理・財務、IT、内部監査といったコーポレート部門の重要性が増しているのが現状です。コーポレート部門は、すべての営業部門と接点を持ち、個々の事業部が抱えるさまざまな課題解決に関与しながら有益なサポートを提供する部隊です。われわれは、まずコーポレート部門と緊密な関係を築くことで、頼りがいのあるアドバイザーとしての足場を固めながら、営業部門、さらには全社の動きを把握することで、新たなサービスの糸口を見いだすことを可能としています。コーポレート部門との関係構築を起点に、全社のサポートを担う部門のサポートをする、それがわれわれ、EYSC商社セクターの基本的な営業戦略です。

すると、その先に無限大に広がる事業領域への支援拡大が期待できるわけですね。

そういう図式を追求しています。最初の入口はさまざまです。例えば、新たな事業開発に向けたM&A、ESGやSDGsにまつわる事業投資、DXの推進、それらに伴う人事制度改革など。こうした課題はどの営業部門にも共通するものですから、ナレッジが集積しやすいコーポレート部門が核となり、各事業部と連携して解決に当たるのが望ましい。われわれがそこに伴走してご支援を提供することにより、われわれと事業部との接点もまた生まれ、そこからさらに事業個別のご相談、ピンポイントのご支援、ひいては継続的な関係へと発展する道が拓けていくわけです。

トランザクション&コンサルティングの一元体制が生み出す相乗効果

点から面への広がりをもって商社のニーズに応えるため、どのような体制を築いていますか。

事業投資を足かがりに事業経営へと拡大発展していく商社のビジネスモデルに歩調を合わせ、トランザクションとコンサルティングを一体化させる独自のチーム体制を敷いています。

すなわち、M&Aや事業投資に向けた戦略策定、アドバイザリー業務をはじめ、統合・再編のための調査業務であるデューデリジェンス、投資事業のPMI(Post Merger Integration)といったトランザクション部分の支援がまずあります。さらに、M&Aによるシナジー効果を最大化するための変革業務や、投資先の成長戦略を実行するための伴走支援が必要になりますので、それに適したコンピテンシーを備える部隊がこれを引き受けるという流れです。

コンピテンシーの部分はテクノロジー、ファイナンス、リスクマネジメント、人事、サプライチェーンなどとさまざまな領域があります。あるいは他の業界とのつながりもあるでしょう。EYストラテジー・アンド・コンサルティングの社内にはそれぞれの専門ユニットが控えていますので、案件に応じて適時シームレスな連携を組んでいます。また、トランザクションも同様に商社セクターチーム内に閉じるのでなく、社内のストラテジー・アンド・トランザクション(SaT)部門との連携によって実効性を高めます。

こうした体制が可能になるのは、EYSCがその名に表すとおり、ストラテジーおよびトランザクションの部門とビジネスコンサルティングの部門を同じ法人内に共存させるという、他の大手ファームには見られない独自の組織を形成しているからです。これにより、「ストラテジー/トランザクションtoトランスフォーメーション」の流れを確立させているのが、われわれのチームの最大の強みといえるでしょう。

EYのリソースを最大限に活用して全体最適なサービスを提供しているのですね。

そのためにわれわれが重視しているのが、クライアントの課題や悩みを理解すると同時に、EYが持つ多彩なサービスオファリングにも広く通じた導線を持つことです。お客さまの課題やニーズを見いだしたとき、即座にそれに合致するサービスに結びつける動きがとれるかどうか。商社の守備範囲が多岐にわたる以上、それに伴走するわれわれコンサルタントにもまた縦横に広がる知見が求められています。この様にクライアントに寄り添い、頼りにされるアドバイザーになれるよう心掛けています。

商社を取り巻く事情についても熟知していなくてはなりません。

これもわれわれの強みの1つですが、総合商社とわれわれを結ぶ情報網はどの大手ファームにも勝るものと自負しています。エネルギー業界など、特定のセクターを受け持つチームの中に商社担当を置く一般的なケースとは異なり、商社セクター専任ユニットを設けるわれわれの体制からしてもそれはおわかりいただけるかと思います。この体制を支える人的ネットワークは、先ほど申し上げた「点から面へ」の全方位的なサービス展開によって築かれました。

新たなビジネス、新しい社会を切り拓いていくトップランナーに

商社とEYの掛け算で生まれるその広がりが、この仕事の醍醐味(だいごみ)といえそうです。

そうですね。何が出てくるかわからない、どこにビジネスチャンスがあるか期待が渦巻く。そんな面白みを日々感じられる仕事です。商社ビジネスの最前線で活躍されている方々は、さまざまな領域に通じた第一級のビジネスプロフェショナルの集団です。業界・事業の知見はもとより、貿易実務、財務会計、税務、人事、事業投資、そして自身が担当する業界のことも、人事ローテーションによる経験を通じてひととおりの知識を持ち合わせている。そうした人たちとタッグを組めること自体がまず楽しみです。

また、発足以来堅固な基盤を保持しながら、時代に応じてビジネスのあり方を変革し、新たなエコシステムを創出し続けている総合商社という組織。彼らが次に何を見て、どこにどんな投資をしてどのようなビジネスを生み出すのか。その動きを目の当たりにしながらサポートできる面白さもあります。社会を変えるほどのインパクトを有するビッグビジネスもあるでしょう。難しさも格段ではありますが、ともに走り、成功を分かち合える喜びは格別のものがあります。

成功体験を共有する仲間として、どのような人材に期待していますか。

日本の社会のみならず、世の中全体をより良くしたい、そんな思いのある方と一緒に働きたいですね。そのためには社会の変動、時代の変化に常に敏感であるよう全方位にアンテナを張り、情報をアップデートすることに前向きであってほしいと思います。

そうしたマインドセットを備えた人物であれば、ビジネスプロフェショナルとも渡り合っていけるでしょうし、「Building a better working world〜より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)に掲げるEYとの親和性も高いに違いありません。

総合商社は人々の生活に欠くことのできない大切な基盤づくりを担う事業体です。その絶え間ない変革への挑戦を支えるダイナミズムに身を投じ、自分自身もまた大きく成長していく。コンサルタントとして、最高の居場所ではありませんか。

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