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銀行業における経費関連システム刷新・高度化の構想策定支援
銀行業のクライアントの行内ERPの一部である経費関連システムは老朽化が進んでおり、システムの利便性もユーザーからの評判も芳しくありませんでした。クライアントは現行の経費関連システムのハードウェアサポート終了をきっかけに、クラウドサービスを活用した経費関連システムの刷新・高度化を進めることになりました。
システムのライフサイクルには、「構想策定」、「導入」、「運用・保守」、「改善」といった4つの大きなフェーズがあります。最初のフェーズである「構想策定」では、「導入」の準備として、システム導入によって実現したい目的とシステムに対する要件を定義し、要件を満たすことが可能な製品やサービスを市場調査・評価した上で、新システムのシステム構成(アーキテクチャ)、プロジェクトのロードマップ、ビジネスケースを策定します。「構想策定」は「導入」以降のフェーズを成功裏に導くための重要なフェーズで、実行するためには構想策定の方法論・アセット、幅広い製品やサービスの知識、システム再構築の経験が必要となります。
本プロジェクトでEYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)は、クライアントに対して、経費関連システム刷新・高度化の構想策定を支援しました。機能・非機能要件の整理、機能・非機能要件をもとにしたクラウドサービスの評価、システム構成(アーキテクチャ)、プロジェクトのロードマップ、ビジネスケースの策定に加え、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)検討支援として、クラウドサービスの仕様、他社事例等を踏まえた新システムの維持管理負担軽減と、業務効率化に資するプロセス見直しの支援も実施しました。
EYの体制とそれぞれの役割
本プロジェクトは、パブリッククラウド、オンプレミスのITインフラストラクチャーに精通し、システム刷新・高度化のコンサルティングを数多く経験しているマイクロソフトユニットのメンバーが担当しました。また、マイクロソフトユニット内で他の公官庁、民間企業の事例やノウハウを共有しながら、コンサルティングサービスの品質を高めました。
クライアントに提供したEYならではの価値
1.EYSCの方法論・アセットを活用した構想策定フェーズの推進と完遂
クライアントは構想策定について何から着手をすればよいか実施内容や方法に悩んでいました。EYSCは自社が保持する方法論・アセットをもとにプロジェクトを推進し、スケジュール通りにプロジェクトを完遂することができました。
2.幅広いテクノロジーのナレッジ提供
Microsoftソリューションのみならず、AWS、GCP、OCI、その他のSaaS、PaaSなど幅広いクラウドソリューションの有識者がプロジェクトに参画し、また、EYSC社内ではさらに多種多様な有識者が在籍していることで、幅広いテクノロジーに関するナレッジをクライアントへ提供することができました。
3.クライアントの課題を自分事と捉えたプロジェクトの伴走
EYSCは、「現行の経費関連システムをより便利なものへ刷新し、ユーザーの業務を高度化する」というクライアントの課題を自分事と捉えて日々の業務を遂行しました。その結果、プロジェクト開始から徐々にクライアントから信頼を得ることができ、最終的にはクライアントとワンチームでプロジェクトを完遂することができました。クライアントと伴走することによってクライアントのより深い悩みや要件を引き出し、理解することができ、クライアントの抱えていた潜在的な課題にも対応した成果物を作成・納品することができました。