EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

PMI・カーブアウト・組織再編
Transaction Strategy and Execution

努力を怠らず高い志を持ってやりきる。
この連続が社会貢献となり、人々の心に満足をもたらす。

ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション デュピティリーダー
パートナー
坂田 好正

EYパルテノン トランザクション・ストラテジー・アンド・エグゼキューションでは、経営戦略のオプションの1つであるM&A(投資・買収・売却)や組織再編において、経営統合、カーブアウトに係る経営戦略との整合性確保、シナジーの評価・検証およびその実現、エグゼキューションに潜むリスクの特定・低減といった一連のサービス提供を通じて、クライアントを支援しています。具体的にはPre-DealではオペレーションやITデューデリジェンス、そしてPost Dealの将来の在り姿達成に向けてDay1/100計画の策定・実行支援、オペレーティングモデルの策定支援などを提供しています。トランザクションで必要となる知識とさまざまなバックグラウンド(戦略、人事、IT、会計・財務など)を持った有識者が在籍しており、また、グローバルのEYパルテノンや、ストラテジー含むその他のチームとも密に連携して幅広い領域でクライアント支援をしています。

業界や事業の潮流(変遷)・課題をどう認識していますか?

ここ20年で多くの日系企業がM&Aの実施・経験を積んでおり、今後も国内外での投資や買収・売却は戦略の重要な1つのオプションとして選択されることが予想されます。これだけM&Aが一般的になっていても、当初目論んでいた成果を得られたかという問いに対して、「はい」と回答できる企業は2-3割程度ではないでしょうか。残りの7-8割が十分に成果を得られなかったと答える理由はさまざまですが、よく挙がる理由の一つが「事前の準備不足」です。M&Aを実施する際に株式価値算定と財務・税務・法務デューデリジェンスを実施したことで準備したと思い込んでしまう企業は多いと思われます。確かに上記作業は重要です。しかし、企業には理念・戦略があり、ガバナンス・人・組織、制度、業務オペレーション、業務インフラ(ITシステム)、風土・文化という事業に不可欠な他要素も多くあります。Pre-Dealではオペレーション面でのデューデリジェンスとPost-Dealに向けて調査結果を踏まえたPost-Merger Integration(PMI)の綿密な計画策定と実行をセットで行うことが肝要です。これらを怠ると戦略は単なる絵に描いた餅で終わり、本来見込んでいた価値を創出することができないどころか毀損する可能性があります。M&Aを行う際に対象会社と自社の所在国や業種が異なれば、視点や気にすべきポイントが異なるため、その時々のM&Aに精通した適切な人材を十分にそろえて計画・実行をいかに実施できるかが成果達成を大きく左右します。このような状況から、M&Aの高い専門性を有したコンサルタントの需要は今後も続くと思われます。

業界や事業の潮流を踏まえ、どんなユニットの在り方を目指していますか?

トランザクション・ストラテジー・アンド・エグゼキューションはEYのグローバル戦略で重点領域とされている戦略チーム、EYパルテノンに属しています。EY パルテノンでは日本を含め世界120を超える国と地域でシームレスに連携し、トランザクション戦略の策定、評価、エンドツーエンドでの実行をサポートしており、投資・ポートフォリオ最適化機会の評価と優先順位付け、およびターゲットの選定などを実施し、そのポテンシャルを最大限に発揮するお手伝いをしています。昨今速いスピードで社会の多様化・複雑化が進んでおり、企業は今までのビジネス領域に加えて新たな領域での投資やノンコア事業の売却などを検討する場面が増えています。当チームは、M&A、業界、国、機能(戦略、ガバナンス、会計・ファイナンス、人事、ITなど)という軸で高い専門性と豊富な経験を有するコンサルタントで構成されており、クライアントの複雑なM&A実行をオペレーションのあらゆる面でサポートする組織です。確実にM&A戦略から成果が得られるよう、短期のみならずクライアントの持続可能な成長に向けて計画策定・実行から変革までハンズオンで支援する専門チームをさらに拡大していきます。

ユニットの主な提供サービス・得意領域を教えてください。

当チームはトランザクション(M&A)に特化したコンサルティングサービスを提供しております。Dealの早い段階では、オペレーショナルデューデリジェンス、ITデューデリジェンス、スタンドアロンアセスメント(対象会社が事業分離する際にオペレーションの観点でリスクを調査)を提供し、買収時にはPMI、そして売却時にはカーブアウト/セパレーション関連サービスを提供しております。PMIでは全体プロジェクト管理支援に加えて事業全体に関わるシナジーアセスメント、Day1&Day100計画の策定、ターゲットオペレーティングモデルのデザイン、M&A後の事業計画の策定、業務・制度やシステムなどの統合デザインや実行支援を行っております。また、統合を進めるに際して経理、人事、ITといった機能単位での計画策定と実行支援も行います。PMIやカーブアウト/セパレーションは事業全体で検討すべきタスクが多岐にわたり、多くのステイクホルダーが関与することから計画通り進めることは容易ではありません。私たちはこのような状況をクライアントに寄り添ってやりきることを重視しており、ハンズオンで伴走して高品質のデリバリーを提供することを常に心がけています。クライアントのM&Aという一大イベントを支援して企業価値向上への貢献にコミットします。

どんな人材を求めていますか?

当チームは、M&Aや組織再編という企業にとっての重要な転換期を成功に向けて支援するチームです。多岐にわたるビジネス知識を有しており、責任をもって取り組み、きちんと結果を出す力を持ち合わせている優秀な人材を求めています。前述の通り、PMIやカーブアウトセパレーションはビジネスに関連するさまざまな観点で網羅性を持った計画を立て、将来のオペレーティングモデルを設計し、それに向けて実行することになるので、PMI経験者はもちろんですが、事業全体に関わる大型プロジェクトマネジメント経験や経営企画など事業運営全般に携わっていた方を歓迎します。また、事業全体ではなくとも、経理・財務やITのような特定機能の深い知識とプロジェクト経験を有している方も歓迎します。もちろんスキルに加えてマインドセットも重要な要素となります。クライアントの悩みや課題を自分のこととして捉え、真のバリューを提供して社会的インパクトに貢献したいと強く思う方と共に働きたいと思います。

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