EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

 
2021.08.17
セクター紹介、パートナー

アジャイルアプローチで、医薬・医療の変革をリードする。ポストコロナ時代の、新たなヘルスケアシステムを目指して。

パートナー 佐野

コンサルティング部門で医薬・医療セクターのリーダーを務めている佐野と申します。2020年は、医薬・医療業界のあり方が、根本から覆されるような一年でした。それは言うまでもなく、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)のパンデミックによるものです。例えば、従来は医療と言えば「対面」が基本でした。けれど今や、オンライン診療は当たり前の選択肢のひとつになりつつある。「デジタル処方箋」をはじめとするデータ連携の仕組みも整いつつあります。つまり、COVID-19はその副産物として、医薬・医療業界を強制的にデジタル化してしまったのです。これは大きなパラダイムシフトです。

EYでは以前から「ライフサイエンス 4.0」を掲げ、「ライフサイエンスとデータサイエンスの融合」を目指してきましたが、この流れも一気に加速しました。リモートワークが当たり前になってきたことで、デジタル化に対する心理的なハードルが下がったのです。結果的に、医薬メーカーを中心に、グローバルなデータプラットフォームの実用化が、急速に進んでいます。もちろん、急激な変化はリスクも伴う。具体的には今、データ漏洩のリスクはかつてなく高まっています。これは特許を扱う医薬メーカーなどにとっては死活問題です。データという資産を利活用しながら、いかにそれを守っていくか。インフォメーションセキュリティの質を高めていくことは業界としての急務です。

こうした変化の時代だからこそ、私たちには今まで以上にアジャイルであることが求められます。トライアンドエラーを素早く繰りかえし、今までになかった新たな価値を生み出す----と、口で言うのはどんなコンサルタントにもできますが、これを実行し続けていくのは簡単なことではありません。その点、私たちは恵まれています。グローバルな競争のなかで磨き抜かれたフレームワークもあれば、優れたデータサイエンスチームも社内に存在する。そして何よりも、ビジネスコンサルタントとしての実績に裏打ちされた経験がある。この総合力の高さこそがEYの強みでしょう。だからこそ、COVID-19に関連した緊急性・公共性の高い各種プロジェクト支援もお任せしていただけるわけです。

一方で、私たち医薬・医療に携わるコンサルタントには、高い倫理観が求められます。扱う商材が人の命に関わるものだからこそ、利益だけを追求するようなことは、絶対にあってはならない。むしろビジネスは単なる手段であって、社会の一員として、人々のウェルビーイングな暮らしにいかに貢献していくかを、常に第一に考えるべきです。

日本の医薬・医療業界を巡る状況は、決して楽観視できるものではありません。少子高齢化が進行していけば、この莫大な医療費を支えきれなくなることは目に見えています。その前になんとか、「次世代のヘルスケアシステム&エコシステム」を構築しなければならない。私たちは、そんな危機感を持って仕事に取り組んできました。確かにCOVID-19による変化はポジティブな兆しではありますが、まだまだ新たな枠組みは見えていないのが現状です。けれど、こうした混沌とした状況だから新しい価値観が生まれるチャンスもある。こうしたタイミングで、コンサルタントとして社会変革に携われることに喜びを感じられるような、そんな使命感のある人材をお待ちしています。

笑顔で話す佐野の画像

ところでCOVID-19により、私自身のライフスタイルも大きく変わりました。昨年からほぼ毎日リモートワークで、グローバルプロジェクトの推進も自宅から行っています。先日、ついに筋トレマシーンを自宅に導入しました。会議の合間にトレーニングすることで、筋力もつき、心身ともにウェルビーイングが増したように思います。幼い子供が2人いるので、家族との時間もフレキシブルに確保しつつ、世界中のプロフェッショナルと切磋琢磨できるEYの環境は、たいへん素晴らしいと感じています。

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